前職は建築資材専門の販売会社で営業職をしていました。Aメーカーの製品がだめならBメーカーやCメーカーの製品を販売できる立場だったので、誇りを持って自社製品だけを売るメーカーの営業職に興味を持っていました。代替メーカー品に頼れない提案をするには、知恵も工夫も必要だろうと思っていたからです。そこで、営業という仕事が好きで、さらに経験を積みたいと考えていた私は、業界トップメーカーへの転職を決意。化学系や機械系などさまざまなメーカーを検討した結果、まったく知らなかったキトーを選びました。TVを見ているとあらゆる分野のCMが目に入りますが、こうした大手企業の製品のほとんどの製造過程にはキトーの製品が関わっており、改めて凄いなと感じています。

キトー本社工場のある山梨県と、東京三多摩地区のルート営業を担当しています。この地域には古くからキトーの製品を愛用するお客様が多く、本来は中堅以上が担当するエリアとのこと。営業としてレベルアップを目指せる環境に身を置くことが叶い、日々精進しています。現在は担当エリア内の販売代理店を担当し、代理店から要望があれば同行してお客様のニーズを聞き出し、提案を行っています。しかし、キトーの製品は対応できる範囲が広く、種類も多く、さらにあらゆる特殊仕様へのカスタマイズも可能なので、私はまだまだすべてを把握しきれていません。ブラザー制度や周囲のフォローに頼る場面も多いですが、配属から１年を経て、ひとりで判断できる案件も増えてきたところです。時間はかかりそうですが、長い目で、楽しみながら、一つひとつ学んでいくつもりです。

キトーの製品には標準品がありますが、新しい製造設備を新設する際には特殊なカスタマイズを求められることが多いので、非常に面白いですね。今はメーカーの営業職として想像通りの仕事を体験できていますが、予想外だったことは、キトーの認知度が高すぎること。製品力が凄すぎるために、一度使うと長年のファンになってくださるお客様が多いので、営業をしなくても売れてしまう側面があるのです。もちろんそれはメーカー営業としての誇りであり、楽しさでもありますが、仕事に慣れた将来には、もっと攻めの営業をしてみたいとも思います。たとえば、農業や畜産の分野。キトーとしても未開拓の業界で展示会に参加し、ユーザーの声を直接聞いて、この業界ではキトーの認知度はほとんどないことが分りました。業界問わず攻めていくのが会社としての姿勢でもあるので、私もいずれは新しい分野を開拓したい。それが営業としてのやりがいだと思っています。